応援メッセージ・受講生の声

体験者の感想

神戸大学国際人間科学部
パフォーマンス部門 准教授  谷正人さま

私の専門分野はいわゆる「民族音楽」の研究です。一見伊藤氏の専門分野とは畑違いかのように思われるかもしれませんが、イランのサントゥールという楽器演奏を通して人前でのパフォーマンスも行っている関係で、緊張や集中力の問題にも深く関心を抱いておりました。そんな中、氏の著書と出会いまた演劇クラスにも参加し非常に感銘をうけました。伊藤氏の哲学および方法論は演劇のみならず他分野に広く応用が可能なものです。

以下では、私のワークショップ参加経験の一部をお話しし、それがなぜ私の専門である音楽演奏にも有効なのかについてお話ししたいと思います。

経験した沢山のワークのうち、私にとって大変有益だったもののひとつが、「例えば文の冒頭から長くても読点くらいまでのごく短いフレーズ」を延々と声に出しながら、抑揚やアクセント、声質などを極端に変えたり、顔をゆがめたり身体を動かしたりしながら無限のヴァージョンを作り出してゆくというワークでした。やる前は、せいぜい10パターンくらいだろうと思っていましたが、いざやりだすと、パターンが限られていると自分が飽きてくるので(ここがポイントなのです。飽きさせるためにできるだけ短いフレーズがよい)自然に工夫して、それも常識内の工夫だとまたヴァリエーションが限られてくるので常識も取っ払っていろいろ試してみると、やる前には想像もしていなかった言い方・表現・おふざけがとてつもなく出てくるのです。

 このワークショップは演劇ベースなので、それがどこまで音楽に使えるのかなんて早急な判断は少なくとも参加中はしなかったのですが、それでもこれを音楽に置き換えると、これまでの自分の練習方法がいかに「うまく弾こうとすること」に偏っていたのか、あるいは目指そうとしている表現(完成形)に真っすぐのみ向かおうとしていたのかがわかりました。

「使うか使わないかは後で決めること。今は、ある決めたフレーズから無限の表現ヴァリエーションを実験的に面白がって常識に囚われず価値判断をせずどんどん生み出す」

 このように準備されたうえで実際に本番で使う「一つの弾き方や解釈」は、それだけを準備した場合と比べ深みや厚さが大きく異なります。特に即興演奏の分野においては、瞬間的に引き出せる解釈の幅が広がるとともに、たとえさっきと「同じ」フレーズを弾いていても、その瞬間瞬間自分が選んだという能動性の付与に繋がります。

 クラシック音楽で如何に「作曲家の意図」という権威があろうと、イラン音楽の世界で如何に「イランの正統な弾き方」があろうと、弾いている瞬間は自分のものだ!こんな風に弾くのも面白い!って発見する作業そのものが練習であり、また本番なのだと再認識させてくれるものだったのです。

上記はほんの一例ですが、伊藤氏のワークに通底しているのは、「焦ったらアカンっていうくせに、プロセスを言わんとすぐに結果を求める間違った教え」(『緊張をとる』p.178)という言葉に代表される、2段階/3段階思考(p.260~270)の必要性・有用性です。その意味において、氏のワークショップは、単に演劇あるいは人前でのパフォーマンスに関してのアドバイスのみならず、「学ぶ・何かに向けて準備する・人に教える」ことについての世の中の誤解にむけた痛烈な批判でもあり、あらゆる立場の参加者にとって大変示唆に富むものであると思います。

受講生の声

小手先ではない、確実に本物だけを目指している / MAIさん

◆入会を決めた理由
演技力の向上を目指してワークショップを探していたところ、HPで見つけたのがきっかけです。動画にアップされていた「アニマル」を見て、その完成度の高さに驚き、「このワークショップは本物だ。小手先ではない、確実に本物だけを目指している。」「このレベルで教えてくれるのは、日本ではここだけではないか。」と感じました。正直HPは見づらかったですが笑、書いてある内容が一貫していて真摯だったため、騙されるようなことはないと思いました。
また参加者の演技力の高さはもちろん、みんなが生き生きと演じていたからです。
受講料が安かったのも決め手のひとつですが、何より失敗してよいということ、失敗してもむしろ歓迎されて、怒られないところは、他にはない魅力で、参加者が生き生きする理由がわかりました。自由で雰囲気がよいだけでなく、参加者が本気で演技力の向上を目指しており、指導も適切だったので、ここでなら安心して身を委ねられると思いました。 また、ワークショップの中には、自分が演じる順番まで座って待つ時間のほうが長いというものも多くありますが、アイゼでは1回につき4時間練習しっぱなしですので、いろいろとチャレンジすることができるのが、演技力向上への近道と感じました。

◆講師の教え方はどうですか?
自由参加ですので、ワークショップに参加するメンバーや人数はレッスンが始まらないとわかりませんが、伊藤さんは全メンバーのスキルや課題、次の公演などを把握していて、参加者に応じた練習法を即座にチョイスしてくださいます。何より指導が適切で、参加者のスキルがアップしていくのが目に見えてわかります。 また、伊藤さんの根底にあるものが、演技への並々ならぬ情熱はもちろん、優しさと、参加者への愛情だと感じており、それらが滲み出る指導を信頼しています。よくない演技には口が裂けてもよいと言えない不器用さも(笑)

 

個性を伸ばしやすい / T.Yさん

◆入会を決めた理由
クラスの雰囲気が良かったためです。いくつかのスクールへ見学へ行きましたが、いずれも息が詰まりそうな緊張感に包まれていました。こちらのクラスなら、自分の個性を伸ばしやすい環境なのではないかと思いました。

◆講師の教え方はどうですか?
否定をなさらず、優劣をつけないこと。スクール生の「その人となり」を大切にされるところです。

自分を思い切りさらけ出せる所 / M.Yさん

◆講師の教え方はどうですか?
生徒の事を上から押し付ける型ではなく 友達の様に 親身に接してくれるので 生徒が本当に遠慮なく 心を開いて 本音で接する事が出来るので 結果、 100パーセント自分の力を 出して演技が出来る事だと思います。 演技を習えるところは 星の数ほどありますが アイゼほど 自分を思い切り さらけ出せる所は ないと思います。 他の所は 少なからず 我慢したり 遠慮してしまうので。

脳の潜在能力を高めるのとメンタルを鍛えられる / 坂本剛士さん

◆講師の教え方はどうですか?
楽しい雰囲気。脳の潜在能力を高めるのとメンタルを鍛えれるアイデア豊富なエクササイズの量。

メンバーの演技が良かった / H.Sさん

◆入会を決めた理由
体験が楽しかったことと、メンバーの演技が良いと思ったため。 安心してやれる雰囲気があった。

◆講師の教え方はどうですか?
伊藤さん自身が常に新しいことを色々考えていること。 上から目線で一方的に命令するタイプの指導者ではないところ。

無意味な精神論がない / I.Aさん

◆入会を決めた理由
書籍の内容も合わせて、演技へのアプローチと指導内容、その説明に納得したから。

◆講師の教え方はどうですか?
上から押さえつける指導ではなく、無意味に萎縮させるようなところが一切ないところ。エクササイズや指導に無駄がない。無意味な精神論がない。

あらゆるアプローチの仕方 / 川口徹治さん

◆入会を決めた理由
月謝が安い。 めんどくさい人間関係がない。 行動、解釈、感情の流れは分かるものの、それに締め付けられるようで自由な演技ができていないと感じた時に、あらゆるアプローチの仕方がある事を体験入学の時に惜しみなく教えてくれたから。 好きな映画、ドラマ、演劇が大体同じ。

◆講師の教え方はどうですか?
俳優に八つ当たりしない。 命令しない。 環境作り・ 俳優をダメにする事例を知っているからこそ俳優の伸ばしかたを知っている。

失敗してもいいと言ってもらえる / 石塚夏子さん

◆入会を決めた理由
ホームページをくまなく読み、すごく素敵で、まさにこういうことを教えて欲しいと思っていた内容だったのと、実際に体験入学に行き、練習がとても面白かったので。 その時はセンターをやったのを覚えていて、それがすごく楽しかった。始めの『わーっ』とかもすごくいいなーと思いました。

◆講師の教え方はどうですか?
責められない事、失敗してもいいと言って貰える事、 自分が出来ないいろいろな事を知っていてくれる事、褒めてくれる事。ちゃんと見ていて貰える事。どう思った?って聞いてくれる事。クラスの雰囲気を良くしていてくれる事。演技のいろんな話がとても面白い事などなどです。

自分じゃ掘れないとこを、えぐってくれる / ちなっちゃん

◆入会を決めた理由
クラスの雰囲気、伊藤さんの指導、クラスのメンバーのレベルの高さ、伊藤さんが絶対否定しない。ダメと言わない

◆講師の教え方はどうですか?
リアルなところを突っついて掘り下げさせてくれる。自分じゃ掘れないところを見つけてえぐってくるそして深めてくれるところ。

エクササイズに強い興味を持った / S.Yさん

◆入会を決めた理由
体験に行って、エクササイズに強い興味をもったから。

◆講師の教え方はどうですか?
厳しい指摘という手法じゃなく、一人ひとりを受けとめて緊張しない雰囲気を作ってくれる。 回数が多いから、ハマって熱中できる。

戸惑いをアイゼでは感じない / K.Mさん

◆入会を決めた理由
雰囲気がよい(明るい、発言しやすい) ・本の内容を実践するときに、一人でやるよりも説明を受けながら指導してもらう方がよいと思った。

◆講師の教え方はどうですか?
フィードバック(よくなったところを「よい」、うまくいっていないところを「もう少しこうしたらよい」とコメントくれる) ・やりたいようにやらせてくれる(「こうやってよいだろうか、まずくないだろうか」といった戸惑いを、アイゼでは感じない)

自分のメンテナンス / T.Kさん

◆入会を決めた理由
一番は「演技力の向上」 付随して、自分のメンテナンス的な部分で使う時もあれば新しい刺激を求める時もある。あと芝居が好きな人とあつまってアレコレ演技やっていると純粋に楽しい!

演技の前の「緊張をとる」を集中的に指導 / 加藤歩さん

◆入会を決めた理由
養成所に行くか迷っていますが、現在大学生であるため両立ができるか悩んでいました。伊藤さんの書籍「緊張をとる」を読んでいた弟がワークショップもいいかもしれないと、アイゼを勧めてくれたのがきっかけです。

◆講師の教え方はどうですか?
自分の課題である人前での緊張をとることに対して、直接的な指導方法をしていると感じたからです。他の養成所の見学にも行きました。お芝居の指導はあるのですが、演技の前の「緊張をとる」ことをここまで集中的に指導してくれるところは初めてでした。体験をしたところ、そう思ったことと楽しかったことが決め手です。
会員は多いですが、時間をかけて、その人に合った指導方法を模索してくれるところです。

ダメ出しだけの抽象的な指導ではない。固すぎず緩すぎずな雰囲気 / ヨッシーさん

◆入会を決めた理由
「緊張をとる」の本を読んでアイゼの見学にいこうと思い実際にアイゼの練習内容や雰囲気をみて、他とは違う演技の練習や固すぎず緩すぎずな雰囲気が良いと思ったから。

◆講師の教え方はどうですか?
ダメだしだけの抽象的でありきたりな指導ではなく、具体的な次に繋がるアドバイスとご自身の俳優の経験 からの俳優目線での指導法。

癖を取ることから始める / O.Rさん

◆入会を決めた理由
クセをとることからはじめたこと。アイゼのサイトの文章に共感できたこと。

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